2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ
によって 松田哲也
3.5 5つ星のうち(6人の読者)
2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ mobiダウンロード - 内容紹介今や広島を代表するランドマークのひとつになった「おりづるタワー」。 様々な逆境を乗り越え、完成したこの平和のシンボルはある男の情熱によって生まれた。 株式会社広島マツダ代表取締役会長兼CEO松田哲也。 彼の全てをかけたそのタワーはいかにして誕生したのか。 その舞台裏をはじめて語る。 また、平和、広島、マツダの血脈・・・ 同タワー、著書を形成するひとつひとつのコンテンツにもスポットライトを当て情感たっぷりに表現した。 2045年は広島原爆投下から100年ー。 おりづるタワー誕生の物語を知ることで、自分自身、そして広島の未来を想ってほしいと願い発行。内容(「BOOK」データベースより)この景色をみせることこそ私の使命なんだ―。創設者がはじめてつづる、おりづるタワー誕生までの軌跡、そこにあった情熱と信念。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)松田/哲也 1969年、広島市東区生まれ。広島城北中・高等学校で学び、関西大学法学部卒業。株式会社神戸マツダモーターズ(現・株式会社神戸マツダ)勤務を経て、1995年に広島マツダ入社。2006年、6代目社長に就任。西日本最大級のショールームを備えた宇品本店、国内最大級の展示台数を誇る石内山田店など積極的な店舗展開を行い、経営を大きく進展させる。2010年、広島平和記念公園に隣接する広島東京海上日動ビルを取得し、改装の末、2016年「おりづるタワー」としてオープン。屋上を展望台として開放し、1階にカフェや物産店を併設するなど広島の新たな観光名所を創り上げる。2015年、就任10年を区切りに社長を退任。現在は広島マツダ会長兼CEOを務める一方で、スマートフォンアプリの制作、アパレル事業、葬儀事業など多くのビジネスを手掛ける。2009年に一般社団法人広島青年会議所(広島JC)理事長、2013年に広島商工会議所青年部(広島YEG)会長を歴任するなど地域経済の振興と社会貢献にも情熱を燃やす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへの詳細
本のタイトル : 2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ
作者 : 松田哲也
ISBN-10 : 4862506364
発売日 : 2019/6/26
カテゴリ : 本
ファイル名 : 2045年-おりづるタワーにのぼる君たちへ.pdf
ファイルサイズ : 18.36 (現在のサーバー速度は21.24 Mbpsです
以下は 2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
一読し、予想をはるかに超えて面白く、何度も笑い、頷き、唸った。本書がどんな本かというよりも、どんな本でないかについて書いてみたい。以下、雑感。1.本書は「おりづるタワー」の入場者を増やさんがための宣伝本ではない帯に「おりづるタワーはなぜあんなにも入場料が高いのか?」と、こちらがタイトルかと見間違うほど大きく書いてあるが、おりづるタワーの料金が高いという批判は広島人なら誰もが見聞きしたことがあるところ。その理由について、明確に語っている。読むと、むしろ安いのではとすら思えてくる。それは、経費がかさんだということだけではなく、松田さんをはじめとするおりづるタワーの建設に関わった人たちの“想い”が、どれほど尊いものであるかを知るからだ。私は今回初めておりづるタワーに上ってみたが、彼らの“想い”にもふれ、圧倒された。宣伝本かと、ちらとでも思った自らを恥じた。2.優れた人格者が書いたビジネス本ではない第3章は、「松田哲也個人の物語」であり、「この章が必要か不要かは、読んだあなたが判断してください」(「はじめに」より)とある。が、本書の圧巻はまさにこの第3章にある。そこで語られる赤裸々なまでの半生は、同世代(著者は1969年生まれ)の多くの人に激しく響くであろうし、若い人たちにとっては大きな励ましとなるだろう。著者は、まるで人格者として扱われることを拒否するかのように、自らの弱さ、汚さをさらけ出している。家族との長年に渡る葛藤などは、ふつうなら隠しておきたい恥部だろう。それを出せるのが、彼の凄さであり、多くの人が彼を慕う理由でもある。3.単なる広島のための本ではない著者は本書終盤で、「2045年を私たちの“通信簿”にしませんか?」と呼びかける。東京オリンピックの開かれる2020年で一色になっている世相を「国を挙げての躁状態」「あまりにも近視眼的」とし、戦後百年にあたる2045年をゴールと設定することを提唱する。言われてみれば、これから26年後となる2045年を見据えるのは、遠過ぎず近過ぎず、絶妙なスパンだ。仕事とは?人生とは?著者特有の自由な発想は、地方創生が叫ばれて久しいわが国の現状打破に大きな示唆を与えてくれる。つらつらと書いたが、何よりも本書を読むと元気をもらえる。アラフィフ世代はもちろんのこと、タイトルからも察せられるように若い人たちに読んでもらいたい。また、広島人だけでなく、日本中の人たちにおすすめしたい。そして、いつの日か「おりづるタワー」を訪ね、あの風を感じてほしい。「よし、俺も負けんぞ」と大いに励まされた。元気になること間違いなしだ。
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