精神医療のゆらぎとひらめき epubダウンロード

精神医療のゆらぎとひらめき

によって 横田 泉


3.8 5つ星のうち(3人の読者)

精神医療のゆらぎとひらめき epubダウンロード - 内容紹介 統合失調症を中心に治療に40年間携わってきた筆者が“生きることはどういうことか"を考え続け到達した珠玉のメッセージの続編。 著者について 沖縄・オリブ山病院/精神科医 商品の説明をすべて表示する

精神医療のゆらぎとひらめきの詳細

本のタイトル : 精神医療のゆらぎとひらめき
作者 : 横田 泉
ISBN-10 : 4535984808
発売日 : 2019/7/23
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 18.16 (現在のサーバー速度は27.47 Mbpsです
以下は 精神医療のゆらぎとひらめき の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
日本評論社の「統合失調症のひろば」等に掲載されたいくつかの論文の著作集。精神科医として統合失調症への深い理解と実践の書である。とても読み易く、話題も豊富なので、門外漢でも最終ページまで難しくなく読み進められると思う。「精神科病院は長年、患者さんの心を支える場ではなくて、問題のある人を閉じ込める場所として機能してきました。精神科医はその中心としての働きを担います。その権限を法的に担保するために、精神科医師(指定医師)には対象者の意志に反して入院治療を行いその人の自由を制限する権限が国家から与えられています。しかし忘れてはならないことは、この権限は『患者の利益に寄与する場合にしか認められていない』ということです」(P77) 。タバコとコーヒーの主成分であるニコチンとカフェインはともに覚醒度を上げる物質。統合失調症の不安はカフェインやニコチンで覚醒度を上げる方が緩和される。そして、「孤独でなければタバコは吸わないよ」という患者の言葉は、著者には深い説得力を持って伝わる。そして、少なくとも患者さんたちが味わって喫煙できる環境を保証する、そして紙巻きたばこではなく、パイプや水タバコや葉巻を使って、今の5~10倍の時間を掛けてタバコを味わうことが、統合失調症の回復には有効なのかも知れないと。孤独でなく、ともにくつろぎ、味わい、楽しめる環境、「おいしいね」と言い合える関係を築くことが大切だと。禁煙が社会一般のルールになってしまったかの様な中で、別の見方があるんだ、と気付かせられた瞬間だった。多くの気付きを得られる、平易ながら内容のとても深い著作集だと思うし、著者の精神科医としての生き方が良く分かる本だと思う。

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