人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)
によって セネカ
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人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫) epubダウンロード無料 - 内容(「BOOK」データベースより) 人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなると説く表題作。逆境にある息子の不運を嘆き悲しむ母親を、みずからなぐさめ励ます「母ヘルウィアへのなぐさめ」。仕事や友人、財産とのつき合い方をアドヴァイスする「心の安定について」。古代ローマの哲学者セネカが贈る“人生の処方箋”。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) セネカ,ルキウス・アンナエウス 1B.C.‐65A.D.ローマ帝国の属州ヒスパニア・バエティカのコルドバに生まれる。カリグラ帝時代に財務官として活躍する。カリグラ帝が暗殺されクラウディウスが皇帝に就くと、その妃メッサリナの画策により姦通罪に問われ、コルシカ島へ追放される。8年余りの追放生活ののちローマに戻り、ネロの教育係となる。ネロが皇帝に就任後は政治的補佐を務めるが、制御することができず辞表を出す。隠遁生活に入ってからは精力的な執筆活動をおこなった 中澤/務 1965年生まれ。関西大学文学部教授。古代ギリシャ哲学を中心に、哲学・倫理学の諸問題を幅広く研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)の詳細
本のタイトル : 人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)
作者 : セネカ
ISBN-10 : 4334753507
発売日 : 2017/3/9
カテゴリ : 本
ファイル名 : 人生の短さについて-他2篇-古典新訳文庫.pdf
ファイルサイズ : 24 (現在のサーバー速度は18.13 Mbpsです
以下は 人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
ストア派の哲人セネカが人生の短さについて語ります。セネカは、「絶大な幸せは、それがどんなものであれ、不安に満ちている」と喝破しています。人生を享楽的に生きても将来に対する不安につきまとわれるばかりで人生などあっという間に終ってしまう。そんな時間の浪費はやめてもっと真面目に生きなさい。そして将来のことばかり考えて不安につきまとわれるのではなく、現在をただひたすら誠実に生き、過去の哲人達に学びなさい。そんな風に言われているようです。過去の哲人達に学ぶという点は、ショーペンハウエルの『読書について』と相通じるところがあるような気がします。また、西暦1世紀に生きる人々の描写がとてもリアルで、今も昔も人間変わんないなと思います。現世的な欲望から解き放たれよ。享楽的な生活で時間を浪費せず、ストイックに生き、平穏で静寂に包まれた環境で自分のために時間を使い、生きることと死ぬことの何たるかを理解すべし。というセネカの言うことはよくわかる、わかるんだけど・・・現代のエピキュリアン達にはなかなか実行するのが難しくもあります。逆に考えると、現代人に難しいことは古代人にとっても難しかったわけで、自分の時間を生きられない、人生あっという間に終る、という悩みは人類に普遍的なものなのかもしれません。
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