春のオルガン (Books For Children)
によって 湯本 香樹実
4.3 5つ星のうち(15人の読者)
春のオルガン (Books For Children)本pdfダウンロード - 内容紹介小学校を卒業した春休み、「私」のただ一人の仲間は9歳の弟だった。隣の家との争いのせいでぎくしゃくする家を離れて、姉弟は外の世界をさまよい始める。広い空の下の河原、不思議なおばさんとの出会い、そしてもう家には帰らず壊れたバスの中で暮らそう、と二人が決めた日の夜に…?12歳の気持ちを鮮やかに描きだし、忘れがたい印象を残す物語。内容(「BOOK」データベースより)きのう小学校を卒業した。今日から春休み。でもなんだか私の頭はもやもや。隣の家との争いが原因で、家のなかもぎくしゃく。ひょろひょろ頼りないやつだけど、私の仲間は弟のテツだけだ。私たちはいっしょに家の外を歩きはじめた。小さな沼。広い空の下の川原。ガラクタ置場でのら猫にえさをやる不思議なおばさん。そしてある日、私たちはもう家に帰らないで、捨てられた古いバスのなかで暮らそう、と決めた…。十二歳の気持ちと感覚をあざやかにていねいに描き出した、心に残る物語。小学校中・高学年から。商品の説明をすべて表示する
春のオルガン (Books For Children)の詳細
本のタイトル : 春のオルガン (Books For Children)
作者 : 湯本 香樹実
ISBN-10 : 4198602506
発売日 : 1995/2/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : 春のオルガン-books-for-children.pdf
ファイルサイズ : 25.53 (現在のサーバー速度は29.06 Mbpsです
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【あらすじ】隣家と塀のことでもめて、ぎくしゃくとした家。翻訳の仕事をしているお父さんは、家を出て行ったきり戻らない。お母さんはいつもいらいらしていて、おじいちゃんは納戸の整理ばかりしている。一二歳のトモミは、九歳の弟テツと一緒に家を離れ、壊れたバスで暮らすことを決める。毎日、猫に餌をあげに来るおばあさん。迎えに来たのかと思ったら、毛布を持ってきてくれたおじいちゃん。分からないことだらけの世界。けれど、その一つ一つがトモミの中でかけがえのないものになっていく――【感想】不安定で分からないことでいっぱいの子供時代が、とても丁寧に描かれています。エピソードの一つ一つには、何の解決も提示されていないのですが、不思議と不完全燃焼感はありません。想像する余地があるので、逆に世界が広がりを見せた気さえします。このような子供時代を過ごしたことはありませんが、自分の子供時代と重ねてとても懐かしい気持ちになりました。トモミやテツだけでなく、両親、おじいちゃん、おばあさん、隣のおじいさん……誰しもが何処かしらに共通の想いを見つけることが出来るかもしれません。全体を通して地味ですので、夏の庭―The Friends (新潮文庫)に比べて好き嫌いは分かれてしまうかと思いますが、温かいものがいっぱい詰まった作品だと思いました。
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