ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection)
によって 川端 康雄
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ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection) pdfダウンロード - 内容紹介 ラファエル前派を継承する“正統派"画家ウォーターハウスの傑作選。 神話や伝説を独自の解釈と卓越した技法で絵画化。 ロイヤル・アカデミー(保守派)に籍を置きながら、印象派やラ ファエル 前派の手法を柔軟に取り入れ、美しくも抑制のきいた抒情世界を作り上げ 19世紀後半から20世紀初頭の英国で人気を博した。 主題や自然主義的描写の傾向からラファエル前派「第三世代」として位置づけられ 近年ラファエル前派の復権とともに脚光を浴びはじめている。 出版社からのコメント 魔女や妖精、悲劇のヒロインなど、いわくありげな美女たちが多く登場する美しく幻想的な絵画で、英国ヴィクトリア朝を魅了した画家の傑作選。展覧会開催で話題の「ラファエル前派」の画風を継承する、夢とロマンにみちた作品世界に浸ってください。 商品の説明をすべて表示する
ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection)の詳細
本のタイトル : ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection)
作者 : 川端 康雄
ISBN-10 : 4808709821
発売日 : 2014/1/24
カテゴリ : 本
ファイル名 : ウォーターハウス夢幻絵画館-tobi-selection.pdf
ファイルサイズ : 25.55 (現在のサーバー速度は21.69 Mbpsです
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イギリス人画家、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(1849-1917)の作品解説集。B5版、フルカラー印刷。著者は【はじめに】の中で、ウォーターハウスに対し「同時代人の書簡や回想など伝統的な資料が比較的少なく(p3)」と、述べているように、市場に出回っているウォーターハウス個人に関する文献は少ない。また出版物に関しても、彼個人だけを取り上げているものが、ラファエル前派(第一世代)の画家たち(ロセッティ・ミレイ・ホフマンら)と比較してもかなり少ないため、当該書籍はウォーターハウスの作品解説書として貴重な本だといえる。特に当該書では作品の主人公たちや作品の背景に関する要点が記されており、わかりやすい。たとえば作品の主人公のひとりである【ウンディーネ】に関して「湖や泉に棲む水の精。ドイツの作家フーケの童話『ウンディーネ』(1811年)では、彼女は騎士に見初められて結婚するが、妖精界の禁忌にふれたため、やむなく口づけによって騎士の命を奪う。「水」を含む名字をもつためか、「四大元素」のなかでウォーターハウスはとりわけ水に関心を示し、女性像と組み合わせて多くの作品を描いた。そうした一連の「水と女性」のモティーフの出発点となった作品として《ウンディーネ》(左(ページ左側に絵画が掲載されている))がある(p11)」と、され非常に情報がわかりやすく整理されていて読みやすいと思う。ただ【ウンディーネ】が童話の中の人物で云々だけだと、もともとの童話を知っている人からすれば物足りないが、その後に続く補足説明があるため、なぜ作品集の始めの頃で同作品が紹介されているのかがよくわかる。加えて表紙の《シャロット姫(1888年)(pp48-49)》や同名の《シャロット姫(1894年)、およびそのスケッチ(1891-1893年)(pp74-75)》、《「影の世界にはもううんざり」とシャロットの姫は言った(1915年)(pp144-145)》、解説画集だからこそ、年代により変化していくシャロット姫に比較が出来て面白い。神話や伝説、文学からインスピレーションを得ているウォーターハウスの作品は、どこか憂い気で独特な静謐さを兼ね備え見るものを飽きさせない。
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