ソフト経済小説で読む超高齢化社会
によって 椋田 撩
4.3 5つ星のうち(7人の読者)
ソフト経済小説で読む超高齢化社会本無料ダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) 高齢者は本当に経済活動に加われないのであろうか。「邪魔」な存在だけなのだろうか。経済学者だからこそ問いえた日本の未来。
ソフト経済小説で読む超高齢化社会の詳細
本のタイトル : ソフト経済小説で読む超高齢化社会
作者 : 椋田 撩
ISBN-10 : 4771029857
発売日 : 2018/5/30
カテゴリ : 本
ファイル名 : ソフト経済小説で読む超高齢化社会.pdf
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以下は、ソフト経済小説で読む超高齢化社会に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
21歳大学生です。本書は大学の教授に進められ読まさせていただきました。私は経済小説というのを始めて読んだのですが、本書の内容はいま現在で進行している少子高齢化に焦点を当てたもので、経済において定年を迎えた高齢者は本当に重荷であるのか、また高齢者が経済においてどのように活躍できるのかという可能性を小説形式で論じている。本書の小説の設定は、政府が施行した高齢者移住政策と題する実際にはただの棄老政策であり、日本で満65歳以上の男女は北海州(現実の北海道)に強制的に移住されられる。そこはほとんど文明もなく日本政府から見放され、ある意味では自由であるが無秩序でもあった。そんな中、主人公やその周りの人たちを中心に北海州に巨大な経済コミュニティを作り、より住み心地の良い場所にしようと模索する話である。本書では経済のうまれ方や運用方法などに加え、長年にわたり働いてきた高齢者たちの経験や知識がどれほど有効なものであるのかを学べることが出来た。わたしがこの本を読んで最も印象に残ったものは「コンシダレイト経済」である。現代のテレビやニュースでもよく騒がれているが、少子高齢化による年金問題や介護問題などが本書の世界では政府によって放棄され、高齢者が自分たちで何とかしなくてはならない状況であった。経済には「欲」を基本とした経済行動で社会を運用する例があるが、北海州には本土の役員以外は全て高齢者であるため高齢者の高齢者による高齢者のための経済社会を作る必要があった。そこで本書の登場人物らが掲げたのがコンシダレイト経済であり、決められた範囲内で無理なく思いやりを基盤に回す経済の運用であった。ひと口に経済といっても経済をまわす場所の特徴や人の特徴などがあるため、それらを最大限に活かす必要があるのだと言うことがわかった。本書は様々な経済理論を学べるに加えて小説としての面白さもあるため、学生の自分にも理解しやすく一気に読むことが出来た。わたしのような学生から当事者である高齢者まで幅広い世代に読んでもらいたい1冊だと感じた。
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