AIと憲法 epubダウンロード無料

AIと憲法

によって 山本 龍彦


4 5つ星のうち(6人の読者)

AIと憲法 epubダウンロード無料 - 内容紹介 AIに選別される危機法と権利の問題を、気鋭の研究者が論じる 『AIと憲法』。 「憲法論とは9条論だ」と考えている方、憲法にいかめしい「改憲・護憲論」をイメージしている方にとっては何とも意外な組み合わせに聞こえるかもしれない。 しかし、SF映画によく出てくる主題、つまり、全く善良な市民がAI(Artificial Intelligence)に「あなたは潜在的犯罪者だ」などと予測・分類され、社会的に排除されるような世界は、今やフィクションからノンフィクションへと変わりつつある。 実際、米国の警察や裁判所では、犯罪者予測にAIプロファイリングが使われ、それによる排除や差別が問題になっている。中国では、信用情報機関のAIが算出した個人の信用スコアが社会の至る所で利用され、スコアの低い人が差別を受ける事例が増えてきている。 日本でも、企業の採用活動や金融機関の与信の場面でAIのスコアリングが多く使われ始めているが、そのような人生の重要局面で、もしAIに「あなたはダメなやつだ」とレッテルを貼られたら、あなたの人生はいったいどうなっていくのだろうか。 こうしたAIの事前予測に基づく個人の効率的な「分類」(仕分け)と、それによる差別や社会的排除は、「個人の尊重」(日本国憲法13条)や「平等原則」(14条)を規定する憲法上の論点そのものと言える。 日本人がある一方向にぐんぐん進んでいって良い結果が得られた試しはない(先の戦争や原発問題を想起していただければそれで十分だろう)。そうであるなら、今まさに、「個人の尊重」や「民主主義」といった「青臭い」憲法原理に思いを巡らせ、AIが本当に我々一人ひとりを幸せにするのかをじっくり考えてみる必要があるのではないのか。 それは、近年、米国で沸き起こっているような「反AI」運動を開始せよ、というのではない。AIは、うまく実装すれば憲法原理のより良い実現に資する。これはおそらく疑いのないことである。したがってポイントは、経済合理性や効率性の論理だけにとらわれない、憲法と調和的なAI社会の実現にある。 本書は、こうした「両眼主義」(福澤諭吉)を日本においても浸透させるべく編まれたのである。「AI、AIって言うけど、それって本当に大丈夫なの?」と漠然とした不安をお持ちの方は、ぜひ本書を手に取っていただきたい。その「不安」の根源がおわかりいただけると思う。――「はじめに」より【本書の目次】はじめに 山本龍彦(慶應義塾大学法科大学院教授)序章 AIと憲法問題 山本龍彦(慶應義塾大学法科大学院教授) 1 AIの「予測力」 2 AIと民主主義 3 AIと刑事手続、裁判 4 AIと個人の尊重 5 AIと経済第1章 AIと個人の尊重、プライバシー 山本龍彦(慶應義塾大学法科大学院教授) 1 不安感や嫌悪感を分析する 2 個人の尊重原理とAI 3 プライバシーの権利とAI 4 GDPRによる対応 5 日本が進むべき道コラム AIとデータポータビリティの権利 生貝直人(東洋大学経済学部准教授)第2章 AIと自己決定原理 古谷貴之(京都産業大学法学部准教授) 1 憲法と私法の自己決定 2 AIと自己決定を巡る法的議論 3 行動ターゲティング広告 4 行動ターゲティング広告と消費者の救済 5 複雑化する自己決定の問題コラム AI利用の「風潮」と自己決定 瑞慶山広大(慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程)第3章 AIと経済秩序 市川芳治(慶應義塾大学法科大学院非常勤講師) 1 憲法と経済秩序 2 「社会的権力」としてのAI活用プラットフォーム企業の勃興 3 求められる「経済秩序」――競争法そしてA I 技術の観点から 4 根源論への回帰を見せる競争法――競争法だけでは済みそうにない経済秩序議論 5 精神的自由・表現の自由との接近、民主主義2・0――不即不離の精神的自由 6 今後に向けて第4章 AIと人格 栗田昌裕(名古屋大学法学部准教授) 1 人格という言葉の多義性 2 AIと法人格 3 AIと人格の尊厳コラム AIと尊厳 河嶋春菜(名古屋大学国際機構特任助教)第5章 AIと教育制度 堀口悟郎(九州産業大学地域共創学部准教授) 1 現実化しつつある「教育制度のAI化」 2 教育を受ける権利への影響 3 教育の自由への影響 4 教育の機会均等への影響 5 教育制度の「遠未来」第6章 AIと民主主義 水谷瑛嗣郎(帝京大学法学部助教) 1 政治が目的化する未来 2 AIと公共圏 3 AI時代の政治家、ジャーナリストの憲法的役割第7章 AIと選挙制度 工藤郁子(マカイラ株式会社 コンサルタント/上席研究員) 1 デモクラシーの機能不全 2 政治マーケティングの進展 3 フェイクニュースとビジネス 4 アーキテクチャ・世論操作・ナッジ 5 「支配されるという特権」をコラム AIと知的財産 太郎田耀(慶應義塾大学法科大学院修了生〈平成29年度司法試験合格〉)第8章 AIと裁判 柳瀬昇(日本大学法学部教授) 1 半世紀前の未来予想図の検証 2 アルゴリズムが占う再犯可能性 3 AIをはるか彼方にながめつつIT化を議論するわが国の現状 4 裁判手続等へのAIの活用と憲法問題第9章 AIと刑事法 笹倉宏紀(慶應義塾大学法科大学院教授) 1 憲法と刑事法 2 AIの「犯罪」と憲法 3 AIによる犯罪予測と憲法 4 再犯予測解説 我々とは誰のことか、あるいはAIという他者 成原慧(九州大学法学部准教授) 内容(「BOOK」データベースより) AIに選別される危機。法と権利の問題を、気鋭の研究者が論じる。 著者について <編著者>山本龍彦(やまもと・たつひこ)慶應義塾大学法科大学院教授、法科大学院グローバル法研究所(KEIGLAD)副所長1976年、東京生まれ。1999年、慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2001年、同大学院法学研究科修士課程修了。05年、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。07年、博士(法学)。桐蔭横浜大学法学部専任講師、同准教授を経て現職。17年、ワシントン大学ロースクール客員教授、総務省AIネットワーク社会推進会議構成員(17年~)、一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会理事(18年~)、内閣府消費者委員会オンラインプラットフォームにおける取引の在り方に関する専門調査会専門委員(18年~)。主な著書に、『憲法学のゆくえ』(共編著、日本評論社)、『おそろしいビッグデータ』(朝日新聞出版)、『プライバシーの権利を考える』(信山社)がある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山本/龍彦 慶應義塾大学法科大学院教授、法科大学院グローバル法研究所(KEIGLAD)副所長。1976年、東京生まれ。1999年、慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2001年、同大学院法学研究科修士課程修了。05年、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。07年、博士(法学)。桐蔭横浜大学法学部専任講師、同准教授を経て現職。17年、ワシントン大学ロースクール客員教授、総務省AIネットワーク社会推進会議構成員(17年~)、一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会理事(18年~)、内閣府消費者委員会オンラインプラットフォームにおける取引の在り方に関する専門調査会専門委員(18年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

AIと憲法の詳細

本のタイトル : AIと憲法
作者 : 山本 龍彦
ISBN-10 : 4532134854
発売日 : 2018/8/25
カテゴリ : 本
ファイル名 : aiと憲法.pdf
ファイルサイズ : 21.16 (現在のサーバー速度は27.75 Mbpsです
以下は、AIと憲法に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
今、読んでいる途中ですが、非常に面白いです。

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